競売の開札会場体験レポート part1
●競売のイメージ
不動産競売と聞くと、「怖い」、「難しい」等どちらかというとダークなイメージが付きまとい、一部の限られた人しか参加できないのではないかという誤解すらあるように思います。
しかし、自分の気に入った物件が、不動産屋等の仲介による市場価格よりも安く手に入れられるとしたら、競売という不動産の入手手段も無視できない存在だということで、今回は、その実態を解明すべく、競売物件の開札が行われる大阪地方裁判所堺支部へ行ってきました。
現在、不動産競売は、金額を会場で競り合っていくオークション形式ではなく、期間入札と言って、あらかじめ定められた入札期間内にそれぞれが入札書の提出しておき、開札日に公開の場で、まとめて結果発表を行うという方式が採用されています。
開札場所や開札日時等の情報は裁判所ではもちろんのことインターネットや新聞、雑誌等からも知ることができ、入札者以外の人もマナーさえ守れば、無料で開札会場に立ち入ることが出来ます。
●一見地味な会場
さあ、不動産競落で一喜一憂する人々の瞬間を見るぞと張り切って会場に入ると、そこには3人掛けの長いすが12脚あり、すでに満席状態。男性ばかりかと思いきや、以外にも約40人の内1/3は女性でした。
競売情報の専門誌を持ち、高級そうなブリーフケースとスーツを身にまとった、いかにもプロですという方や裏事情に詳しそうな風貌の方も中にはいらっしゃいましたが、場内は開札が始まっていないためか雑談も交わされる和やかな雰囲気です。
開札の予定時間が過ぎているにもかかわらず、大きな声を出したり、乱暴な態度で不満を漏らしたりする人もいませんし、館内禁煙ということで煙草を吸う人の姿も見受けられません。
●いよいよ開札スタート
場内のホワイトボードで、取り下げになっている事件を確認して、しばらく経った後、執行官から開札前の注意事項等の説明が始まりました。
その2〜3分後、いよいよ開札スタートです。
執行官は淡々とマイクに向かって業務を遂行します。「事件番号○○、申込み権者○名、・・・」その後、入札金額上位6名の氏名と金額が次々と読み上げられていきます。
最高価買受人名と価額だけは3回読み上げられますが、全て口頭のため、聞き逃さないように皆、開札前とはうって変わって真剣な面持ちです。
今回開札されたのは約40件で、うち戸建てとマンションで8割を占め、残りが土地のみの物件という構成です。比較的、土地のみの入札者は少なく、マンションの入札者が多い傾向にありました。
一番人気の高いものでは18名の入札で、売却基準価格の2倍近い金額がついているものもありましたが、特別に感嘆や落胆の声を叫ぶ人もおらず、外見からは白熱した雰囲気は感じられません。
中には市場価格よりもずいぶん安い価格で落札されるものもありますが終始、淡々と開札が続きます。
入退出は自由になっており、自分の聞きたい開札結果の読み上げが終わると帰られる方もちらほら。
全ての開札が終了した1時間後には、およそ半分の人数になっていました。
予想以上にオープンな競売。
面倒な手続きや難しい専門用語、一般的な仲介との違い等、基礎的な知識も必要ですが、物件によっては、価格面での大きな魅力があり、不動産入手の手段として十分に検討の価値があります。
価格的に魅力があるからこそ、多くの業者が競売物件を落札し、改装等の手を加え、一般市場で販売し利益を得ているという現状があります。
今後も情報発信してまいりますので、ご興味のある方、落札を検討されている方は、ぜひご相談下さい。